2006年 07 月 16 日 ( 14 : 36 )
不服申し立て急増
生活保護 不服申し立て急増 自治体の水際作戦進む
失業や病気などで 生活できなくなった時
最後の頼みの綱ともいえる 生活保護制度で
受給を求める人らからの 不服申し立てが
05年度まで 2年で倍増したことが 朝日新聞社の調べでわかった。
財政難の中 保護費を削ろうと 申請を受け付けず
弱者に厳しくなった 自治体の姿が浮かぶ。
不当な窓口対応は 福祉関係者の間で 「水際作戦」 と呼ばれる。
不服申し立ての件数が 全国2位だった大阪府で
生活困窮者が「水際」で追いつめられるケースを見た。
(2006年07月16日 アサヒ・コム)
40代前半の女性は 今春 大阪府内の市で 生活保護を申請した。
小中学生4人の子がおり 収入は 児童扶養手当など 月約7万円だけ。
関節リウマチで 両手が不自由なため 働く場がなかなか見つからない。
医師は
「手を使わず働ける職場があればいいが
そんな雇用先があるとは思えない」 と 診断書に付記した。
だが 市は 「『稼働能力』を 活用していない」 として 申請を却下。
働けるのに 働いていない という見解だ。
女性は 不服申し立てに踏み切り 知事の裁決を待っている。
支援する弁護士は
「生活保護を とにかく認めないため 稼働能力を口実にしている」と憤る。
大阪弁護士会が6月末 生活保護に関する
電話相談を実施したところ 申請を断られたという 相談は31件あった。
理由では 「稼働能力あり」が15件 「親族の扶養で生活を」が9件など だった。
小野順子弁護士は
「窓口で申請書を渡さず 『相談』扱いにする 水際作戦の被害が目立つ」 と
指摘する。
全国有数で 失業率が高い
大阪府の保護受給者の割合 (保護率、人口千人あたり) は
04年度 全国最多の23・2人で 過去9年間の増加率も最も高かった。
財政圧迫もそれだけ進み 大阪市の場合
06年度当初予算で 生活保護費が 6年前の約1・5倍の 2291億円に増え
保護世帯への 地下鉄・バス代や 水道料の 減免を打ち切った。
一方 保護率上昇に伴い 府の不服申し立て裁決数も4年間で
約3倍の77件(05年度)に増加 保護件数を抑えようとして
申請者との あつれきが多くなっている 実態がうかがえる。
大阪市旭区で 生活保護担当職員の経験がある
松崎喜良・神戸女子大助教授 (公的扶助論) は
「厳しい財政状況を反映し 自治体が国以上に保護切り捨てに 躍起になっている。
不服申し立てに 至ったのは氷山の一角。
特に大阪は保護率の増え方が急で 窓口が厳しさを求められるように
なってきている」 とみる。















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